【Sabian Symbol サビアン・シンボル】
▶︎「サビアンシンボル解説書」については下記をご覧ください
サビアンシンボルとは
占星術とは、主に10の天体それぞれに12のサイン(星座)の価値観を付加し、天体配置やその他の膨大な情報の組み合わせから、一人の生きた人間像を立体化して読み解いていく学問です。
その12サインには、天の円球を12星座の領域に分割したもので、一つのサイン毎に30度の領域(度数)が与えられています。
一般的な占星術では、同じサインは同じように読み解かれることが多いですが、実はその度数によって随分と性質が違うことが、昔から知られていました。
そのため、占星術の歴史においては、一つのサインを10度ごと3つに細分化してみたり、5度ずつ6つに細分化してみたりなど、いろんな試みが行われてきました。
その中で、1920年代頃にサインの1度ずつの意味を探る研究会を開いたのが、占星術研究家のマーク・エドモンド・ジョーンズ。
彼は【12の星座 × 30度分=360個】に12サインを細分化し、それら全てを “ 象徴的詩文 ” で表現したのですが、それがサビアンシンボルです。
例えばこんなふうです。
牡羊座6度「一辺を明るく照らされた四角」
蟹座26度「アメリカ革命の娘」
乙女座8度「最初のダンスの練習」
度数にも意味があり、読み解く際には詩文の中の象徴と数秘的な意味合いを掛け合わせ、イメージを広げていきます。
また、360のサビアンシンボルはその前後の流れ全てが、わたしたちの成長物語を表していて、牡羊座の中に他の星座の性質が混ざり込むこともあれば、次の星座への移行の度数では、迷いや葛藤が生まれたりもします。
「牡羊座だけど、なんか自分は牡羊座っぽくないんだよなぁ。」
というような方がいらっしゃるかと思いますが、そんな時にはサビアンシンボルを合わせて読み解くと、大変おもしろい結果が浮かび上がってくることも多いのです。
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ただ、このサビアン・シンボル。
個人が持つ全てのサビアン・シンボルは十数個あるのですが(10天体+その他環境との関わり方で生じる人格など)、実用的な道具として使うには、なかなか解釈が難しい場合が多くあります。
例えば、「一人で」&「コミュニティを作って」など反対の内容を示すシンボルが共存して一見矛盾を感じたり、抽象的すぎて具体現実の生活にどう使えばいいのか活かしきれない、など。
サビアン・シンボルは自体は、様々な解釈でインターネット上に解説があり、また本も出版されていますが、情報を個別の天体ごとにに拾っただけでは活かせないことも多く、「なんとなく」手にしている方も多いのではないかと思います。
そこで大切になってくるのは、サビアン・シンボルの個別の解釈を学ぶ以外に、個別の天体の役割や関連性、そしてそれぞれのネイタルチャート毎に、どの天体がどの天体と響き合ったがゆえに、「そのサビアン・シンボルになった」のかという、統合的にサビアン・シンボルを読み解く視点が必要になってきます。
人によっては、特に意識すると良いサビアン・シンボルや、そうでもないシンボルなど、強弱もありますし、
時期によってもクローズアップされている天体は変わるので、「今」意識しすぎると逆に捉われて、自分自身の成長や可能性を固定してしまう場合もあります。
when いつ使うか、how どう使うか、who where 誰との場面=どこで使うか、が大事になってきます。
占星術やサビアン・シンボルが「牡羊座だから私はこうだ。」「〜だから私はこうだ。」など、現状の免罪符のように使われることは悲しいこと。
Yasmine.Handworks では、通常のホロスコープ・チャートに加えてサビアンシンボルを使ったセッションもオプションメニューとして採用していますが、
セッションの際には、ツール(道具)であるサビアン・シンボルを本当の意味で活かしきるための方法、サビアンシンボルを能動的に人生の羅針盤として使う方法を、必ず併せてお伝えしています。
1回目のセッションではサビアンシンボルについて全てお伝えきれない部分を、2回目以降のセッションで「サビアン・シンボルの解釈メインのセッションを」とご希望される方もいれば、1回目のセッションでも、「ネイタル・チャート(出生図)や時期を後回しにしてサビアン・シンボルをメインに聞きたい」という方もいらっしゃいます。
サビアン・シンボルについて特にご興味のある方は、お申し込み時にセッション内容のご希望を、ぜひお伝えください。
詩文は象徴なので、もちろんそのままストレートに読み解くことは少ないのですが、
お一人おひとりのお仕事や興味のあることなどをお聞きしていくと、びっくりするくらいダイレクトに現実生活にサビアンシンボルが反映されていることもあって、クライアントさんと2人目を丸くして大笑いしてしまうこともあります。
(例)「双子座21度 労働者のデモ」→ 労働組合の代表をしてました!😳
サビアンシンボルは、ベースとなる占星術や数秘の知識は確かに必要ですが、
その詩文を眺めダイレクトにご自身の中に思い浮かんだエピソードや記憶、ものごとを関連づけてインスピレーションでイメージを広げていくのにとても良いツールです。
初回セッションの時間内に全てのシンボルを詳細に読み解くことは難しいため、ぜひお持ち帰りいただいて、お一人で、または近しい方たちとご一緒に、イメージをインスピレーションで言語化しながら、ご自身を読み解く時間を楽しんで頂けたらと思います。
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