パーソナリティ×象徴=球体
朝から篭って、
改めて精神科医の大家、神田橋條治先生の本を読み漁る。
読んでいると改めて、
文章の行間のそこかしこに、
占星術やタロットのセッションの際にも使っている象徴の意味合いや視点みたいなものが、
沢山織り交ぜられていることに気付く。
境界はそもそもないのだろうなと思う。
占星術を何らかの形でされている方は
たぶん皆さんそうなのだと思うけれど、
学びを深め象徴が日常に組み込まれるにつれ、
生年月日やホロスコープチャートがなくても
いつしかある人や物、出来事に遭遇すると、
頭が勝手にそれらを象徴の区分にコード変換してくれて、チャートが脳内に浮かぶようになる。
自分の周りの世界が現実の色かたちで見えるのと別に、
もうひとつのフィルターを通して存在するようになる。
象徴の世界のいろんな形や肌触り、
陰陽、四大元素、スケール、そのほかたくさんの区分。
学校現場で、ある先生とパーソナリティや個性の違いについて雑談していた時、
『僕は個性っていうのは、横と縦の軸だけじゃなくてあと斜めとか色んな軸があって、球体みたいに全員違うふうに分布していると思うんです。』
先生が、そんな風にお話ししてくださった。
たてよこななめ・・
ななめのもちょっと角度変えたななめ・・
その他全方向にわたる無数の区分や分類が織り重なりあったもの。
私自身の中にもある無数の『区分や分類』の概念は、
そうかこれはまさに球体なのだな。
全く違う視点と立場から、
わたしたち一人ひとりの『個』のスペクトラムを表す概念が一つの『球体』というイメージに重なって視えたとき、
それを教えてくれた先生の言葉に感動した。
ホロスコープのセッションでは、
自分の太陽の欲求を満たし実現していくための、(誰のためでもない)『ご自身にとっての』最適なツールとして、
水星に触れることがある。
水星のサイン(星座)やアスペクト(他の天体との関係性)をチャート全体から読み解くので、
人によって、絵や言葉、
音楽もしかしてYouTube・・・本当にさまざまだけれど、
一つは、自分の想いをベストに伝えることができる理論や体系、誰かの言葉でもいいから、
自分の軸が出来たなら、
自分で生み出せないものは外から取り入れ血と肉にさせて頂くことも、時にとても大切。
サプリメントみたい。
そういう意味で神田橋先生の本というのは、
『この世に生まれてきてくださってありがとうございます。』
って、
お会いしたこともないのに、
個人的に心から感謝したい。
同じ時代に生まれてこれたことだけでも嬉しい。
2022.6.18
0コメント