【星雑記】『地(つち)』のまなび。
世界は四大元素でできている。
火 概念や精神性だけで自分の中に芽生えたものを、
地 繰り返すことで自分の身体感覚で捉えられるようになって、
風 身体感覚から一度離れて客観的に思考し分析することで、経験したことを言語化して他者に伝えれるようになったら、
水 それらの経験と知識を、感情という記憶装置に留め、いつでも好きな時に思い出せるように貯蔵しておくとよい。
占星術の鑑定現場でもとても大切なひとつの概念で、ユングのタイプ論の中枢。
占星術の現場でなくとも、
パーソナリティを分析する時には
とても有効な分類のひとつである、
エレメント。
・・・
一般的な講座やセミナーみたいな学びの場は、
たぶん、先生という人が自分が身体で経験した感覚を体系立ててまとめて、知識やメソッドとして伝えてくれるものが多い。
特にオンラインセミナーは。
先生が身体感覚という『地(つち)』で捉えたもの、経験を重ね反復して掴み取ったものを、
分析し整理しまとめる『風』の作業を経て、知識や情報として洗練させ、わたしたち生徒に言葉にして伝えてくれる。
最近、尊敬するある先生の講座を受けていたら、
先生が捉えた地が、まだ風になっていない段階で、
それをシェアしてもらえていることに気付いた。
それはもしかしたら、
先生ご自身が日々の現場で地の経験を平行してやりながら、
常にその生きた学びの最前線にいる事を大切にされているからなのかもという気がしていて、
私はそれがとても面白くてワクワクするし、
自分自身に、とても合っていると感じている。
けれど、これが『地のまなび』だと気付くまでは、
『なんかわからない。体系が見えなくて整理できない。何かベースにあるものがありそうだけど、見えない。』
実はとても長いこと、モヤモヤしていた。
講座の中で、それまでの講座の中で知識として『きちんと』教えてもらっていないメソッドや感覚的な言葉が突然降ってくることもあって、
『あれ?この概念ってどこで出てきた?』
と戸惑うことも。
・・・
まなび、にはたぶん、少なくとも
①『既に風になっているメソッドや知識』と、
②『先生が身体感覚として捉えている、まだ風までにはなっていないが、最前線のとてもフレッシュな地の素材つまり身体感覚の言語』
の2つがあって、
後者は、言葉にしたり枠を作ることで、
先生が身体感覚で捉えている大切なものが
抜け落ちてしまうこともあるかもしれないもの。
だから、知識を伝えてもらう側の一人ひとりが
そのことをわかっておいて、
風にまだなっていない先生の身体感覚の地の言語をシャワーのように浴びて自分の感覚に取り込んで、
風にする作業は、それぞれでやる。
ということが、とっても大切なのだな。
完璧な風になるまで、出しません。
人に教えませんから、という人もいるだろうし、
逆に、いわゆる職人さんの世界なんて、
風になりませんから『見て盗め』、
全くの地の学びであったりするものもあるわけだけれど、
わたしは、先生が、
言葉や知識という風にならない段階のもの、
整理がまだなされていないまだ未完成の、
だけど最前線の、地の学びをシェアしてくださることにとても感謝しているし、その姿勢を尊敬している。
そして自分自身は、
地の感覚を磨いている感じ。
もちろん、どの世界も理論や体系をわからないと
中々飲み込めないこともあるし、
そもそも、ただその対象に感動し心振るわすエネルギーや
水の心のエネルギーが無ければ味気ないものになるから
四大元素全てで世界ができいるわけだけれど。
でも、風で習おうと思ったら早いし楽だけど、
大事なものが抜け落ちるという教訓を、改めて思った。
昔インターンでお世話になった
鳥取のゲストハウス『たみ』や、
度々お世話になってる月舟苫家さんなどは、
店内の写真撮影禁止。
『ネットとかで見て見た気になって、
それを確認しに来るってナンセンス。』
とはたみの代表の言葉。
なんてかっこいい!
その時の自分にとって、斬新でクールな概念だった。
風で理解した気にならず、
自分の身体感覚を持ってその場に立ったとき、
わたしの五感のアンテナは、
それぞれ何を見て、聞き、触れ、味わい、
どんな匂いを感じ取るのか。
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