【本来在るべき位置を知る「時期読み」の力】
『時期を読む』
= 個人の人格欲求の成長意思のタイムスケジュールを読む作業
=「 今、その個人の無意識がどんな成長テーマに目的意識を持って、それとどう向き合おうとしているのか」のタイムスケジュールを読む作業
『占星術で時期を読むということ』 = 様々な環境(他者の価値観や考え・常識などの他者のルールや制限)に埋もれて見えにくくなってしまった、本来の個人の欲求を知ることで、個人を本来の在るべき在りたい位置に戻す技法
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HOROSCOPE=天体図の「時期読み」は、個人の時期はもちろん社会や組織、今の時代全体の時期全てを扱いますが、
個人のスケジュールのベースにも、全員が共有する時代全体の天体のリズムがあるので、
個人セッションのケースの背景には、時期的に共通するリズムが必ずあります。
シンプルに言えば、同じような時期に、同じようなテーマ性をベースに持ったクライアントさんが来られたりします。面白いですよね。
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Yasmine.HandwoeksのHOROSCOPEセッションでは、「時期を読む」ことに力を入れています。それは理想の設計図であるネイタル・チャート(出生図)では読み取れない、その時々の等身大のクライアントさんの姿を読み取ることが、目の前の困りごとの方向性を導くために、とても大切だと考えるからです。
そして何より、お一人おひとりの人生のタイムスケジュールのシンクロニシティを読みとくことがとても面白く、大好きだからです。
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ネイタル・チャート(出生図)は一生変わりませんが、私たち1人ひとりは生物(ナマモノ)なので常に変化し続けていて、ネイタル・チャートの「理想の自分」通りに生きれていないこともしばしば。
特に人生の初期、環境の影響を受けながら成長プロセスを奮闘している最中では、ネイタル・チャートと「今現在のご本人」像に、ズレが生じていることが少なくありません。
それはつまり、自分の本来の意思(無意識の場合が多い)に反した状態であるということですが、現実事象としては、何らかのトラブルや具体的な悩みが生じていたり、トラブルや自覚がなくとも「なんかモヤモヤ」した状態として現れていることが多いかと思います。
そんなとき時期の流れを見ると、その時々にご本人が本当に必要としているテーマや克服すべき課題がチャートから浮かび上がってきます。
『いま、このテーマで(またはこの天体の成長を、またはこのハウスの成長を・・などなど)成長頑張ってるから、ここんとこ読んであげて欲しいんだけれど。』
『本当はこうしたいみたいなんだけど、どうも今の状況では、こんな風にこんがらがっているみたい。方向はこっちだよ。』
ー 今の状態は過剰なのか過小なのか、執着なのか手放すべきでないのか、
ー 自分を譲らずあるべきか、柔軟に対応すべきときか。
ー 今のあり方は、振る舞いの癖なのか本来の「わたし」なのか。
Yasmine.Handworksでは、一般的な占星術で使われる時期のチャート(三重円)とネイタル・チャート(出生図)に加えて、セッション当日のチャートなど複数のチャートを使います。
それらを統合的に読み解きながら現実に起こっている出来事を捉え、「今ここ」で必要な課題と解決の方向性を、抽象概念に終わらない実用的な視点を大切にしてお伝えしています。
尚、大きな変容の渦中にいる人ほど、その時々にお伝えすべき情報やセラピーの方向性も、短いスパンでぐんぐん変化しますが、
逆に長期に亘って、同じテーマ性を持って繰り返し来られる方もいます。(セッション当日のチャートを読み解くことで、その人固有の振る舞いのパターンが浮かび上がってくるのですが、そのことによってネイタル・チャートをより深く理解できることも多いです。)
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占星術の学びを始める以前は、わたし自身もホロスコープは固定された変わらないもの、性格診断のようなものだと思い込んでいましたが、実はそうではありません。
ある程度知識を得れば、誰でもホロスコープは読めます。でも、それを『あなたはこういう人です』と性格診断のように伝えてしまうことは、個人の才能や可能性をある一定の枠に固定してしまう危うさを伴います。(特に若年=人格の成長過程の初期であればあるほど)
何故なら、ネイタル・チャートに描かれた「わたし」は、全ての設計を達成したとき、成長を全て終えたときにこそ当てはまるもの、と考えるからです。
その、理想の自分を獲得するまでのプロセスにこそ、
迷ったり、誰かの『あっちがいいよ』『それはダメなんじゃないかな』と、
外側の「誰か」の声や価値観に揺さぶられ、自分の人生を忘れかけてしまうときがあって、
そのプロセスで等身大の「わたし」に寄り添って方向をその時々に指し示してくれる羅針盤こそが、現実を生身で生きる私たちにとって本当の意味で「使える」実用的な道具だと考えます。
ゴールを示した設計図がネイタル・チャートだとすると、スモール・ステップでその時々に必要な方向性を指し示し、ゴールまで導いてくれるガイドが「時期読み」という技法。
「時期を読む」ということは、その時々に直面している自体や状況を「今」のチャートから読み解くことで、個人固有の振る舞いのパターンを捉えて本来の自分の位置に還る微調整=定期メンテナンスみたいな作業とも言えます。
道に迷った時、星の管制塔(衛星情報)にアクセスして、現在地と、ゴールまでの方角とそこにいくまでに「今」必要なすべきことを確認する、といった感じでしょうか。
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たった一枚の、全てが唯一のものであるその羅針盤の上には、
ひと1人の一生分の成長プロセスが乗っかっています。
それをわたしたちは、一生をかけて追い求め、
自分が描いたけれど忘れていた人生の設計図、
『こう生きたい』と願っていたはずの欲求、自分の有り様を思い出し、
追い求め、取り戻し、獲得していていきます。
そのことこそが、「人生」という旅。
ネイタル・チャートを使った一度のセッションで『あなたはこういう人です』というわけにはいかない面白さ。
私たちの成長と共にぐんぐん色合いを変え、変化し続けていくチャートと共に伴走していくことが、占星術の大きなご醍醐味の内の一つです。
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