【記録】雛罌粟LIVE@岡山県赤磐市「詩人永瀬清子生家」
古典から現代詩まで
日本語の詩歌に作曲してお届けする
うたとコントラバスのユニット「雛罌粟(コクリコ)」
岡山を代表する詩人
永瀬清子生家でのLIVE
リハーサルで清子さんのお仏壇にご挨拶してから
(お仏壇前で演奏させて頂く形)
清子さんの詩のほか
詩歌を題材にした曲を多めにセレクトしてお届けしました
雛罌粟はこれまでも様々な詩歌に曲をつけ二人で
また時にはゲストを呼んでバンド編成もありますが
ときどきうっかり二人なのを忘れて
どちらかがオーケストラか合唱曲やんかコレ
みたいな曲を作ってしまうことがあります
今回は出演する音楽家は清子さんの詩で
一つ作曲するというお題があって
「諸国の天女」と「ぼくと母さんのうた」をそれぞれ作曲
「諸国の天女」は清子さんファンにも
好きな方が多い代表詩の一つ
(ということを当日理事長のMCで知る)
ほんとうはクラス一つ分くらいの中学生を呼びたいところを
二人合唱&オーケストラで果敢にチャレンジしました
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思えばこれまで
誰かのためにとか何かの目的があって
曲を作ろうと思ったり作ったことがなかったのかもしれません
清子さんがどうしてこの言葉を選んだのか
清子さんの散文や年表を調べながら
想いを汲み取れているのか
喜んでくださるのか
ラブレターを書く人はこんな気持ちなのか
お会いしたことはないのに
遺してくださったもののバトンを受けとった者が
その人の人生の輪っかと
どこかでくるんと繋がるのがおもしろい
遺してくださっている方がいるから
ということにも気付く
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『諸国の天女』 永瀬清子
諸国の天女は漁夫や猟人を夫として
いつも忘れ得ず想ってゐる。
底なき天を掛けた日を
人の世のたつきのあはれないとなみ
やすむ間(ひま)なきあした夕べに
わが忘れぬ喜びを人は知らない。
井の水を汲めばその中に
天のひかりがしたたたつてゐる
花咲けば花の中に
かの日の天の着物がそよぐ。
雨と風とがささやくあこがれ
我が子に唄へばそらんじて
何を意味するとか思ふのだらう。
せめてぬるめる春の波間に
或る日はかづきつ嘆かへば
涙はからき潮にまじり
空ははるかに金のひかり
ああ遠い山々を過ぎゆく雲に
わが分身ののりゆく姿
さあれかの水蒸気みどりの方へ
いつの日か去る日もあらば
いかに嘆かんわが人々は
きずなは地にあこがれは空に
うつくしい樹々にみちた岸辺や谷間で
いつか年月のまにまに冬すぎ春来て
諸国の天女も老いる
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#永瀬清子
#赤磐市
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