【心理】じーっと眺める(絵柄の力)
自分の気持ちを言葉にするのがまだ難しい小さなクライアントさんや、
タロットを使わないカウンセリングでは、
文字のない写真集や絵本を、本棚から一冊抜き取って持っていくことがあります。
あした何持ってこかな。
『今日はこれ持ってきな。』
と、本棚が言うてくれるのは、楽。
先日は、旅雑誌『TRANSIT』のスペシャル版 (世界の人々)を持っていけと言うので、割と重いけど鞄に入れてったげた。
小さなクライアントさんと、パラパラ一緒にページをめくり、
一枚の写真を見てインスピレーションで言葉を出し合ったり、
目についたものをパパッと言い合うゲーム。
なんとなしにやり始めたけれどなかなか面白くて、
価値観の違いや、知らず知らず縛られている、
その人のトラウマやマイルールが恐ろしいほど浮き彫りになったりして、
そこからお話を展開できることも多くて、重宝。
ヒジャーブを纏った、全身真っ黒の服の女性の写真。
カラフルな民族衣装を着た、中央アジアの男の子たちの写真。
さみしそう?(私は寒そうに見えたけど)な男の人の写真。
家で何度も見てた写真なのに、全く気付いていなかった発見に驚く。
話は逸れるけれど。
マルセイユタロットは、
数秘やホロスコープの概念も含有しながらも、
緻密に構図された“絵柄“ を中心としたシステムを持つタロット。
タロットの元型と言われているこの古いマルセイユタロットが、
いつ頃、誰によって作られたのかは未だ解明されていない。
でも、タロットの絵柄に隠された暗号たちは、
世界中のどこかのセッションで日々新しく発見され、
その度その悦びでちょっとだけ、きゅんとなっているのだと思う。
『やっと気付いてくれたんか。』
今日も、記憶に残るセッションでした。
#TRANSIT
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