【タロット雑記】13のアルカナと12吊るし
リーディングで怖がられるタロットの一つが13のアルカナ。
本当は怖がる必要はなくて、ステージが変わる、
とても重要な節目に出ることが多い。
起こる出来事に向き合うことで、自分を大きくシフトできるタイミングになる。
もう一枚。
今にも何とかしたい時に何度も出ると、
『ちょっと待った』と言われているようで、
なんとも行動に踏み切れなくて いーってなるのが『12吊るし』。
・・・
行動しないということを、行動する。
起こる出来事を、ただ眺める。
でもそれは全く何も変わらないということではなくて、
身体は微動だにしないけれどその目は人より少し低い位置に置かれて、
身の回りに起こる出来事をじっ・・・と眺めている。
逆さから世の中を眺めるものだから、
人の見えないものが見える。
動き回って自分の行動に忙しい人が、
つい見逃してしまうような細やかな、
または陰にひっそり隠れている物事を、
吊るしの目は、逃さずに見ることができる。
因みに、そんなもの程、とても素敵だったり、
誰かにとっては必要なものだったりすることも。
二つの柱で守られた私的な空間の中、
吊るしの眼差しは誰にも見えないものを見ているようでいて、
現実の物事は見ていないようにも見える。
視点を変えることによって考え方、価値観をシフトする段階。
その実、外見の変化はないように見えて、内面の変化は大きい。
・・
12吊るしの向かう先、13のアルカナは次のステージに進むため、
これまで培ってきたものの中から本当にこの先も必要なものだけを残し、
あとは全て切り離し、エッセンスだけを携え、未来へ進む。
過去の出来事やトラウマ、
捨てきれない夢、人や物、場所への執着。
そうしないと、それらは重くて次の世界に持って行けない。
それに、ここから先の未来に持っていく持ち物は、少なくても大丈夫。
それは、もう13のアルカナの段階では、
12吊るしのプロセスで得た、精神的な豊かさがあるから。
つまり12の吊るしは、13のアルカナに向かうための準備期間。
今まで経験したことないような大きな自己変革の旅の支度は、
たぶん一昼夜では終わらない。
この準備期間に丁寧に向き合って内観作業が十分にできると、
13のアルカナの削ぎ落としの段階、自己改革の段階が、
スムーズにゆく原理なのだと思う。
準備が浅ければ、13で経験する自己改革の痛みや衝撃は、
もしかして少し大きくなるのかも。
・・
不安な時、しんどい時は、
何か『しなければならない』という焦りが生まれることが多いけれど、
時には、動かないことの良さ。(12吊るし)
曖昧にしておくことの良さもある。(18月)
『行動しないということを、行動する。』
ともかくじっと、自分の外側に起こることを眺め、
それを自分の内で卵温めるように、頭の中に置いておいてみる。
そうして、その出来事と自分の間に起こる感情を、内観してみる。
そうしているうちに準備万端になると、
外側で何かが起こったりして、
その時、よっしゃ今やと、
鍛えた目(まなこ)で判断をしたらいい。
断ち切るタイミングが必要なとき、
それはたぶん自然な流れでやってくる。
・・・
と、いうようなことを思った日でした。
日々セッションをさせて頂く中、
お一人おひとりの日常がアルカナ(タロット)の象徴性に重なることで、
一枚いちまいの、また新しい表情や役割に気付きます。
たぶんずっとこれの繰り返しなんだ。
しみじみ嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
#マルセイユタロット
#カモワンタロット
#箕面
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