【星雑記】ホロスコープとは何か
先日、数年ぶりに再会した学生時代の友人に、ホロスコープについて少し話をする機会があった。
友人はとても興味深い分野の研究を続けていて、
味わい深い、神話みたいな物語を書く人になってた。
その時うまく表現が出来ずにいた、ホロスコープの自分なりの解釈を、この機会に少しまとめてみました。
物事の捉え方は一つではないし、占星家によって様々な捉え方がある中、
これはあくまでも、私自身が今までの経験の中で「そうではないか」と考え実感したことを、今の時間軸で切り取って書き連ねたもの。
今後、変わってゆくものもあるかもしれないし、変わらないものも、あるかもしれない。
あくまでも、セッションのお申し込み時などの参考として、よければご覧ください。
下記と同じ内容を、HOROSCOPEページ冒頭にも追記しています。
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【ホロスコープとは何か】
「ホロ(horo)=地平線」であり、horizonと語源を共にし、「スコープ(scope)=見る・観測する」。
つまり「」ホロスコープは、狭義に於いては「地平線を観測するもの」という意味を持ちます。
そこから、「ある瞬間の太陽系の天体配置を表す図」を表すものとしても使われるようになりました。
ある個人が生まれた瞬間の太陽系天体の配置を示した図は「ネイタル・チャート(出生図)」と呼ばれ、個人の「誕生日・出生時間・生まれた場所(軽度と緯度)」の情報から作成されます。
これは、主に個人の資質などを読み解く際に使いますが、占星学では状況に合わせ、その他様々なホロスコープチャートを使います。
太陽・月・水星・金星・木星・火星・天王星・海王星・冥王星・・・その他の小惑星や感受点など十数の要素がそれぞれどの星座に位置し、互いにどのような角度をとっているか、動き、方向性、サイクル等、
テレビなどで占いとして利用されている「星座占い」は、個人が生まれた瞬間の太陽星座のみを用いる「太陽星座占い」で、正式な占星学とは大きくシステムが異なり、
12区分に分けられる太陽星座占いと比較すると、占星学では数理学上、26000年に1人の割合でのみ、同じホロスコープを持つ者が生まれます。
個人的には、占星学は、天体のサイクルや性質を基にした「象徴学」であり、師の言葉を借りるなら「自然科学」、また、サビアンシンボルを用いた場合ば「数秘学」の概念も盛り込まれるのではないかと考えていて、
数学的であると同時に直観やインスピレーションなど無意識領域にも深く入り込む、非常に興味深い研究対象の一つです。
尚、「天動説」が唱えられた以降、占星学が天文学と分けられるまでは、同じ学問として研究されていましたが、起源は古代バビロニアにまで遡り、当時の政治や農耕など人々の生活に役立てられていたと言われています。
また、今では非科学的に扱われることの多い占星学ですが、後年ではコペルニクスやガリレオ、ケプラーなどの科学者達が、また近代では心理学者のユングも、占星家としてタロットと併せてホロスコープを扱っています。
占星学 astrology =古代ギリシア語 astrogia(星について考えたこと)に起源/astro = 古典ギリシア語 astronに起源
天文学 astronomy = astro(星の)nomos (秩序)= 星の動き(秩序・サイクル)についての学問
電気も計測器がない時代は「存在しない」とされていましたが、今では存在するものとして認められ、「毎月の電気料金」として請求書まで届く時代になりました。
また、人間の身体も元素まで辿ると、天体=つまり「星」と同じ成分でできています。
量子学の領域では、人体にも宇宙にも存在する電子エネルギー的なものの存在が認められつつある中、
生まれた瞬間に私達個人が肉体に浴び吸収した独自の天体のエネルギーの調合やその時々の天体の変動が、私たちの生体バイオリズムや社会に与える影響が「絶対にない」とも、言い切ることはできないのではないか。
生理周期や潮の満ち引きのように。
そんな風に、ホロスコープなる羅針盤を、日々眺めています。
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