【記録】2024.6.21 雛罌粟(コクリコ)2024年夏至のLIVE
2024年6月21日(金) @伊丹「winner」
出演/雛罌粟(コクリコ)
ー米須昌代 (うた)
ーYasmine.Handworks(コントラバス)
客演/上村美智子 (ピアノ) 宮本香緒理 (パーカッション)
・・・
京都から上村美智子と広島から宮本香緒理をゲストに招いての一日。
2013年の1stアルバムから11年、まだ続けていられることが本当にありがたいです。
お越しくださった皆さま、有難うございました。
個人的には、久しぶりに会えたゲストの二人、マスターやサポートスタッフ気心知れたみんなと、あたたかいお客さまたちとの空間で安心し切っていたのか、
心も身体もこれでもか〜
というくらいリラックスして、夏気分をいっぱい味わいながら、リハから本番打ち上げまでをのびのびと過ごしました。
メンバー全員の朗読あり、合唱あり、
また、新しい曲『寿限無』『徒然草〜序文』『いろはうた』や、
小学生のころの手遊びの記憶を辿ってアレンジした『茶摘み(インスト)』は、
まだまだ面白く出来そうな可能性を残しながらも、みんなでイメージを形にできた感じあり、
そして今回は改めて、米須昌代(まーちゃん)という唄い手への尊敬と信頼が増した、いろんな節目を感じる一日でした。
わたしは楽器奏者なので、楽器の音域やベースパターンからメロディー浮かんだり、インスト(器楽曲)として完成したものに後から歌詞を付けてボーカル曲にアレンジすることがほとんどなのですが、
そうなると、生身の人間のナチュラルな鼻唄では出来上がりにくい大きな跳躍やオクターブ、少し機械的なメロディーが出来ます。
新しい曲が出来るたび、今度はまーちゃんがそのメロディーと格闘してくれることになるんですが、
そのプロセスに、いつもワクワクしています。
(ちなみにまーちゃんの曲は、わたしがまた違った意味で楽しく格闘してます。)
歌詞の言葉と音、その言葉の背景にある物語が、
まーちゃんのからだとこころに一度ぜんぶ丸ごとダウンロードされている感じや、吸収された言葉が今度は色んな色合いや空気、匂いで
聴く人の耳に届く音になって出てくる感じ。
それらがアウトプットされるのを待つ間と、
出てきたものにコントラバスの音を合わせるとき、
どんなふうに合わせると楽しいかな、どの部分を使ったら面白いかな。色々考える。
これはわたしの楽しい作業です。
頭で理解できないと先へ進めない(と思い込んでいる)わたしに比べて、
まーちゃんは身体全部と頭の両方で、
一つの曲を沁み込ませているような感じがして、
本番までいろんなやり取りを重ねる中で
自分自身の「あたまとからだの時間配分」を振り返っていました。
5月〜6月は曲を作ったりアレンジしたり、
本を読んだりする机に向かう作業が多かったので、
頭と身体の時間配分をもっと心地よい風にやっていきたい。
これからの個人的なテーマです。
・
まーちゃんのからだとこころを通過すると、
ロジカルで機械的なメロディーや、そのままストレートに表現するとちょっと大げさすぎる演劇的な作品でも、
人間的なあったかさや土くささが混ざり合って
ちょうどいい具合の位置になって出てくる。
米須昌代という人に対して、そんな信頼と安心感があります。
ライブが終わった晩、パーカッションの宮本香緒理が
ボーカリストと楽器奏者の曲へのアプローチの違いについて
夜中の2時に珍しく熱心に語り出すのを聞きながら、
『うたうたうひとって本当にすごいね』
ふたりで呟いて寝ました。
まーちゃんのうたを初めて聞いた12年前、
『この人の言葉は、なんてスッと身体と心に
沁み込んでくるんだろう。』
と感じた記憶を思い返しながら、
そろそろ相方褒めちぎり日記を締めくくりましょう。
・・・今後の演奏予定・・・
2025年4月6日@枚方
【6/21 セットリスト】
1st
1. 茶摘み(インスト) /詩&曲: 作者不明
2. いろはうた / 詩: 作者不明 曲: Yasmine.H
3. みち / 詩: 谷川俊太郎 曲: 米須昌代
4. 夢見たものは / 詩: 立原道造 曲: 米須昌代
[朗読:上村美智子(宮沢賢治の詩から)]
5. オノマトペ / 詩: 谷川俊太郎 曲: Yasmine.H
6. まなび / 詩: 谷川俊太郎 曲: Yasmine.H
2nd
1. 我が喫煙 / 詩: 中原中也 曲: Yasmine.H
2.サンダルウッド/詩曲:Yasmine.H
3.タタラ踏む女達/詩:宮崎駿 曲/久石譲
4.寿限無/作者不詳
5. 枕草子 / 随筆 : 清少納言 曲: 米須昌代
[朗読:宮本香緒理(八木重吉の詩から)]
6.徒然草〜序文/随時:吉田兼好 曲:Yasmine.H
7. 春の臨終 / 詩: 谷川俊太郎 曲: Yasmine.H
《アンコール》
1.昨日のしみ/詩:谷川俊太郎 曲:武満徹
2.雛罌粟/詩:与謝野晶子 曲:米須昌代
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