【記録】場の力=12/4 Jasmine『絹延橋うどん研究所』
まだ何も満足に弾けない時から、演奏場所に対するこだわりだけは異常に強くて、自分でも面倒なやつだなと思っていました。
「なんかここ好き。」
「ここは気持ちがきゅっと縮こまる。」
行きたいな、と思うセッションがあっても、その場所に行った自分を想像してきゅっとなると、嘘ついて直前で行かなかったりもしていた。
一方、ある場所ではリラックスしてぐんぐん開放され、「自分が知っている自分以上のものが音を出しているような感覚」にもなったりする。
感じていたのは、その時の自分の体調や共演者、演奏した曲との相性、自分のベースにある技術だけでは説明できない、場所そのものが自分に与える、自分の知らない何かの力があるということ。
でも仕組みがいまいちよくわからん。
そんな時、場所(空間)の持つエネルギーの力が存在すると気づき始めたのは、タロットやレイキという一種のエネルギーワークに関わるようになってからでした。
場所(空間)にエネルギーが宿ること。
確かに存在するエネルギーが、私たちの「感覚」だけに留まらず、精神や行動にも影響を与えること。
また、その空間のエネルギーを構成するものに、物理的に空間を構成するインテリアなどのハードだけでなく、そこに集う人やその感情、さらにそこで起こった出来事などのソフトの要素も含まれること。
・・・・・・・
例えば、お掃除は大事と言われる所以も、「自分が感覚として心地よくなる」だけではくて、エネルギーレベルでいろんな物事や出来事に影響するから。
仮に、パワースポットを沢山回っていても、毎日を過ごす自分の家が雑然としてエネルギーがどんよりしている場合。
1、エネルギーが流れるように自分の家をまず掃除してみる。
2、例えば、自分の好きなものを、その物たちが喜ぶように快適に置いてみる。
3、例えば、おもろいテレビや映画見て家の中でたくさん笑ったり、自分が喜ぶことを沢山したり、嬉しかったできごとを誰かとお喋りしてみる。
そうすると、いいエネルギーが家を、パワースポットに創っていってくれる。
そのエネルギーの中で毎日を過ごすと、身の回りに起こる出来事も変わってきたりする。
・・・・・・・
ただ、今でこそ。
例えばある場所のエネルギーが自分にとって心地よくない場合そのエネルギーに飲み込まれないよう無意識にブロック(*)をするようになったけれど。
以前は「エネルギーって電気とか摂取カロリーとかしか思い浮かばん」、そもそもイメージがわからん。
(*ブロックはいろんなやり方があると思いますが、私の場合はレイキを使うので、自分の周りにレイキのエネルギー空間を作ります。参考➡︎レイキ伝授)
昔の記事でも触れていますが、
そもそも、「スピリチュアルってなに?」「占いとか意味あるん?人生は自分で決めるもので誰かに頼るものではない。自分で動かしていくもの。」「見えてないものなんて興味ない」という感覚だったからです。
(否定していたというわけではなく、ただ自分が経験していないもの、見えないものや聞こえないものは信じれないし、縁もなく意識が向いていなかったし、興味もなかった。自分[この場合、顕在意識の自分]が知っていることだけが全てで、その自分が人生をコントロールできると思っていた。)
だから、場のエネルギーの存在を意識していない時は、演奏場所に関する何かわからない感覚はあるけどはっきり言えない、「悶々」がずっと吹っ切れずにいました。
「場所の所為にしてたらあかん。どんなところでもできるようにならんとあかんのにできへん。」
どんな場所でも演奏を「しなければ」「だってみんなそうして修行して波に揉まれて上手くなってるんやもん。」
頭で考えすぎてがんじがらめになって、もう大変。
(そして、その当時の私には意識できていなかったからこそ、かもしれないけれど、場のエネルギーに良かれ悪かれ知らない内に飲み込まれて、その時々大きく左右されていたのかも。)
それが、場所のエネルギーの影響ってほんまにあるんかも、と思うようになってから、いろんなことがクリアになっていきました。
どんな場所でも演奏を「しなければ」「だってみんなそうして修行して波に揉まれて上手くなってるんやもん。」
頭で考えすぎてがんじがらめになって、もう大変。
(そして、その当時の私には意識できていなかったからこそ、かもしれないけれど、場のエネルギーに良かれ悪かれ知らない内に飲み込まれて、その時々大きく左右されていたのかも。)
それが、場所のエネルギーの影響ってほんまにあるんかも、と思うようになってから、いろんなことがクリアになっていきました。
もちろん大前提として、どんな場所でも一定以上のパフォーマンスができるように技術とメンタルを磨くことは根本的に大事なこと。
でも、場のエネルギーを借りるために自分にとってより心地よい場所を選ぶことは、イコール逃げていること&駄目なことではない。
こだわれるコンディションであれば、場所にこだわっていい。
ただ矛盾するようだけれど、根本的には場所にも物事にもそして人にも、良い悪いはない。(これはタロットリーディングの中でお伝えしていることにもつながりますが。)
自分がその対象に対してどう在るか、自分がその場所をどう見ているかの違いであるだけなので、これまでいろんな場所で演奏させてもらったことはどんな場所でもありがたかったし、日々修行、本当に感謝に尽きます。
こだわれるコンディションであれば、場所にこだわっていい。
ただ矛盾するようだけれど、根本的には場所にも物事にもそして人にも、良い悪いはない。(これはタロットリーディングの中でお伝えしていることにもつながりますが。)
自分がその対象に対してどう在るか、自分がその場所をどう見ているかの違いであるだけなので、これまでいろんな場所で演奏させてもらったことはどんな場所でもありがたかったし、日々修行、本当に感謝に尽きます。
それに、有り難い事にこれまで、本当にあたたかな場所で、沢山たくさん演奏させてもらってきました。
・・・・・・・・・・・
さあ前置きが長くなりましたが、
そんな空間がサポートしてくれるエネルギーの力を、現実の体験を通して改めて教えてくれたのが、去年12月4日のJasmineのライブでした。
そもそも去年の春、「久しぶりにJasmineやろうよ」
マミさんの声かけにはじまってみんなで場所を思案したとき。
7年ぶりにするライブを、何かその場所自体が素敵な力を持った場所でさせてもらうことができたら、とても嬉しいなぁ・・
ぽん と浮かんだのは、昔お世話になった「絹延橋うどん研究所」と所長の顔。
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さあ前置きが長くなりましたが、
そんな空間がサポートしてくれるエネルギーの力を、現実の体験を通して改めて教えてくれたのが、去年12月4日のJasmineのライブでした。
そもそも去年の春、「久しぶりにJasmineやろうよ」
マミさんの声かけにはじまってみんなで場所を思案したとき。
7年ぶりにするライブを、何かその場所自体が素敵な力を持った場所でさせてもらうことができたら、とても嬉しいなぁ・・
ぽん と浮かんだのは、昔お世話になった「絹延橋うどん研究所」と所長の顔。
おいしいうどんの写真で5人盛り上がった末に、有り難いことに、お願いをすることができました。
それから半年後、
曲はもちろん衣装や小芝居に至るまで、アイディアを合わせて5人で創った90分。
「絹延橋うどん研究所」という独創的な場所を創り、日々熱いエネルギーを注ぎ続けている、所長をはじめとするスタッフのみなさん。
そこで創られる愛情のこもりにこもったうどん(1うどん付き!だったので)。
そして、7年ぶりのライブのため、平日の夜にも関わらず各所から来てくださった皆様。
岡山からはるばる来てくれたおーらいレコードの社長じょうおんさん。
岡山からはるばる来てくれたおーらいレコードの社長じょうおんさん。
あの夜、うどん研究所という場所(空間)を構成していたたくさんのもの。
「いい時間を創ってみんなとシェアしたい・喜んでほしい」という創り手の想い(エネルギー)と、「いい時間を過ごしたい・応援したい」と居合わせてくださったみなさんのエネルギー。
そのバイブレーションがぎゅうぎゅう最高に混ざり合ったエネルギーの中で、音楽が自然に創られていくような、大きな心地よさを感じながら演奏していました。
(ちなみに、レイキやリーディングしててトランスしている時の感覚や状態も、個人的には同じような感覚です。)
例えば、
舞踏家の友人たちのパフォーマンスを見にいくと、踊りそのものだけでなく、
その空間を構成するすべてのものを貪欲に使って表現する姿に出会います。
音の音色や響きを楽しみ、曲を味わい、
衣装を楽しみ、それを纏う自分の身体も時間軸で変化していく作品として仕立て、
会場内のすべての人もパフォーマンスの一部になる。
時間の流れや外の移り変わりもすべてのものを使って、
空間を創り楽しむ姿を見ていると、ワクワクして仕方がなくなります。
そんなことをいつか、思いのままに表現できるようになれたら嬉しい。
そんなことを思います。
リハ終わりのブログにも書きましたが、
あの日は、『座禅するように演奏したい。』
そんな風に迎えたライブだったから、
「ずっと気持よかった。」
「途中、意識がふわふわして浮いてて、とんでた。」
終演後かけてくださったこの言葉たちが、この日のとっておきの贈り物でした。
「途中、意識がふわふわして浮いてて、とんでた。」
終演後かけてくださったこの言葉たちが、この日のとっておきの贈り物でした。
あぁ、大丈夫。この先も音楽続けていって大丈夫。
ほんまにやっとなんですけど、思えた日でした。
あったかいうどんとポカポカの床暖房で「ぽー」っとなったね〜、って。
終わった後、確かあっこさん(per大串さん)と話した記憶があるけど、
今思えばエネルギーの大きさ熱さに、終演後はいつも以上に火照っていたのだと思います。
長いブランクにも関わらず駆けつけてくださった、Jasmine旧知のみなさん。
(↑「親戚のおじさんこんなに沢山おった・・・!」普段は見えないけれど、こんなにたくさんの人に見守られてるんや、と、帰り道うるっとしていました。年齢も性別もごちゃまぜのイメージ「親戚のおじさん」です、あしからず。)
また、それぞれのメンバーのご縁で初めてお越しくださったみなさん。
うどん研究所の所長やスタッフのみなさん。
ほんまにありがとうございました。
と、いうのを、書くのに半年かかりました。
ほんまにやっとなんですけど、思えた日でした。
あったかいうどんとポカポカの床暖房で「ぽー」っとなったね〜、って。
終わった後、確かあっこさん(per大串さん)と話した記憶があるけど、
今思えばエネルギーの大きさ熱さに、終演後はいつも以上に火照っていたのだと思います。
長いブランクにも関わらず駆けつけてくださった、Jasmine旧知のみなさん。
(↑「親戚のおじさんこんなに沢山おった・・・!」普段は見えないけれど、こんなにたくさんの人に見守られてるんや、と、帰り道うるっとしていました。年齢も性別もごちゃまぜのイメージ「親戚のおじさん」です、あしからず。)
また、それぞれのメンバーのご縁で初めてお越しくださったみなさん。
うどん研究所の所長やスタッフのみなさん。
ほんまにありがとうございました。
と、いうのを、書くのに半年かかりました。
おしまい*
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【12/4 Set List】
1.Divenire (Ludovico EINAUDI) DUO
2.Eleanor Rigby (John LENNOM & Paul MacCARTNEY)
3.La La Lu (Sonny BURKE Peggy LEE) +vo
4.We'll be together again (Frankie LAINE Carl FISCHER) +vo
5.コハク〜昆虫たちの夜想曲〜 (中村仁美)
6.Gnossienne (Eric SATI)
7.Sandalwood (中村仁美)
8.わが喫煙 (中村仁美/中原中也・詩) vo
9.タリタクム(小場真由美) 〜 10.Jasmine (小場真由美)
【Encore】
11.You taught my heart to sing (Macoy Tiner) + vo
12.Comme D'habitude (Claude FRANCOIS Jacques REVAUX) DUO
【Guest】
石田裕子(vo)
水谷浩子(as)
大串明子(per)
Jasmine : 小場真由美(pf) & 中村仁美(cb)
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【12/4 Set List】
1.Divenire (Ludovico EINAUDI) DUO
2.Eleanor Rigby (John LENNOM & Paul MacCARTNEY)
3.La La Lu (Sonny BURKE Peggy LEE) +vo
4.We'll be together again (Frankie LAINE Carl FISCHER) +vo
5.コハク〜昆虫たちの夜想曲〜 (中村仁美)
6.Gnossienne (Eric SATI)
7.Sandalwood (中村仁美)
8.わが喫煙 (中村仁美/中原中也・詩) vo
9.タリタクム(小場真由美) 〜 10.Jasmine (小場真由美)
【Encore】
11.You taught my heart to sing (Macoy Tiner) + vo
12.Comme D'habitude (Claude FRANCOIS Jacques REVAUX) DUO
【Guest】
石田裕子(vo)
水谷浩子(as)
大串明子(per)
Jasmine : 小場真由美(pf) & 中村仁美(cb)
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《追記》
Jasmineは何かマミさんと私の「感覚」や、もしかしたら潜在意識的なものが動かしているようなユニットのように思えて、不思議なおもしろさを感じることがあります。
ライブを1回もしたことがないのに作った1stアルバム「last note」は、白紙の状態から30分で曲と構想が決まり、ユニット名も、向かい合わせに座っていたら「ぽん」と出てきたもの。
2ndアルバム「oblivion」も、カフェで珈琲一杯を飲み終える前に、曲と曲順がほぼできあがっていました。
どちらも今でも大好きな曲たちが詰まっています。
この先どんな風になっていくのかは、その時々にまた、アイディアがどこからか「ぽん」と出てくるような気がします。
今の状況の中、次回がいつになるかわかりませんが、
木陰からそっと、見守っていていただけたら嬉しいです。
またどこかで。
◆JasmineのCDはこちらから
↑最後はDUOに戻って2ndアルバム「oblivion」のラスト「Comme d'habitude」
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